クック・オフは50回で旗を降ろしました。
皆さま、ありがとうございました。
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クック・オフQ&A
鉄なべおじさんって、本当にお馬鹿さんでしょ。こんなモノまで作っちゃいました。 しかも2つも!
魔法のようになんでも料理を美味しくする。そんなダッチオーブンを多くの人に知ってもらいたいとJDOSを立ち上げ、「みんなで鉄鍋を突っつく会」としてスタートしたクック・オフも、いよいよ10月6日に開催する50回目で最後を迎えます。今まで、本当にたくさんの人がかかわってくれたことで、ここまで続けることができました。名前をあげたらきりがありませんが、感謝しかありません。
そんな仲間たちひとりひとりの顔を思い浮かべながら、実は、あることを考えていました。前回の春のクックオフで出た「また会長の料理が食べたい!」の声に応えて考えている「最後のクックオフでつくる料理を何にするか」です。これはほんとに難しい。最後だから原点に返ってダッチオーブンのことも語り合いたいし、もちろんみんなでシェアして食べたい。手の込んだ難しいものは場違いなような気がするし、第一凝った料理で完全なつくり手になってしまうとみんなとお酒を飲みながらワイワイやることができない。それは嫌だし、楽しくない。
散々悩んでふと思いついた。そうだ、ピッツァがいい。つくるのは至って簡単。でもシンプルで奥が深くて、ひと工夫すれば絶品の料理にもなる。面白くなってきたぞ! 何をのせようか。あれもいいし、これもいい。フツーのピッツァじゃあ面白くない! あ、のせる具材をみんなにも持ち寄ってもらうのはどうだろう。うん、それがいい。あっと驚く具材もあれば、なるほどそう来たかなんていう具材が集まるかもしれない。まずは菊池がつくって、その後はグラスを片手にみんなでワイワイやりながらつくる。
あ、そうだ。ピッツァなら秘密兵器があったぞ。12インチのキャンプ・ダッチオーブンを魔改造した鋳鉄ピザ窯が軽井沢の鉄鍋料理研究所にある! 世界中の料理を夢中でダッチオーブンでつくりまくっていた頃にピザ窯として改造したプロトタイプが2つある。このアッと驚く姿になったLODGEのダッチオーブンを見たら「ワオッ!」とみんな喜ぶに違いない! しかも、ピザ窯の凄さは実はピザを焼くだけにとどまらないところにある! 何を焼いても美味しいのだ。マグロのカマだって焼けるし、なんならフルーツを焼いてみたっていい。チーズなんか乗せたら最高かも。チョコレートやキャンディを焼いたらデザートにだってなる。そう、意外なものほど旨いのだ。12インチの改造ピザ窯に入るのはアバウト、横巾20センチ、高さは5センチくらいまで。そこでみんなにお願いしたい。「こんなの焼いてみたい!」という素敵な食材のアイディアがあったらぜひ持って来て焼いて欲しい。それをみんなでワイワイやりながら楽しもうではないか。
というわけで、5日の前夜祭はこの極秘に開発したまま眠っていた鋳鉄ピザ窯を真ん中に、みんなで楽しくやりながらピッツァを焼こうと思います。そして6日の最後のクック・オフは、みんなで思い出に残るとっておきの鉄鍋料理を笑顔で心ゆくまで楽しみましょう。もちろん、最後のひとりの料理が完成するまでね、そうでないと僕らのクックオフは終わらない!
待ってるよ!
JDOS会長
鉄なべおじさん、ことピエトロ、
こと菊池仁志
JDOSのクック・オフは、この春の5月18&19日、
1996年にJDOSを立ち上げてから、
回を追うごとに参加者は増え、日本の至る所へと「鉄は旨い!」
10インチ・ディープのキャンプ・ダッチを、
コロナのパンデミックで2年余の空白を強いられた後のクック・
ボブの「鉄は旨い!」を皆で育んでゆきたい、それがクック・
この春の5月18&19日、そして迎える秋の残り2回で、
残り2回のクック・オフ、とっておきの鉄鍋料理と、
待ってるよ!
JDOS会長 鉄なべおじさん、ことピエトロ、こと菊池仁志
「関東クック・オフの感染対策とお願い」
JDOS関東 2023年8月10日記
僕の狙いは、殆どの人が抱いているグリルパンへの認識は、「格子模様がついて、美味しそうに見せてくれる調理器具でしょ」を改めてもらうこと。
僕がなぜそれほどまでにグリルパンに凝っているかというと、エンジンの原稿で書いたように、まだまだ研究途上だが、
ロッジのグリルパンの美味しさはリブ、峰の凸とそれらに挟まれた凹の塩梅に鍵があると睨んでいる。ロッジの凸は他のよりは幅広に設計されているので、炭で焼いた焼き鳥に似た焦げ目がしっかり付けられる。これが、僕が力説する「香ばしさ」の元なのだが、それを引き立てるのが凹だ。覆われた食材で蓋をされた凹はダッチ/オーヴンに似た働きをして、蒸しながら素材の旨さを「しっとり」と引き出す。
素材の美味しさを「パリッとした香ばしさ」と「しっとりとした染み染みさ」、二つの対比するテクスチャーに分け同時に調理するのがグリルパン。咀嚼するたびに異なった旨さが口の中で混沌と混ざり合う。噛み締めるほどに、滋味となって口の中で拡がってゆく。その至福に、僕はノックアウトされているからなのです。
僕のゴールは、グリルパンとダッチオーヴンを組み合わせた調理。
具体的に言うと、グリルパンのパリッとした香ばしさに、ダッチオーヴンのしっとりした染み染みとした美味しさを組み合わせたら、さらにたまらなく旨いダッチオーヴン料理が生まれるのでは。
そのプロセスをJDOSの皆と共有しながら楽しんでいきたいと思っているのだ。
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